「ラ・ラ・ランド」感想文(ネタバレなし)

2016年/デイミアン・チャゼル監督

出演:ライアン・ゴズリング エマ・ストーン 他

気楽に見れる★★★★

お話が凝ってる★★★

映像がすごい★★★★

曲が良い★★★★

 

さすがにかなり話題性高かったので見ておこうかな~という軽い気持ちで(笑)今更ながら見てみました。

 

話題になっていた当初は正直あまり興味がなかったんですが、いざ見てみると全体を通してオシャレだし、お話もロマンチックでちょっと切なかったり、そういえば自分けっこうミュージカル好きだったなというのを思い出したり、、、

この点は特に、「ラ・ラ・ランド」を見てなかったら「グレイテスト・ショーマン」を見に行くきっかけもなかったと思うので笑

それを含めていろいろ楽しめたので、見てみてよかったです。

 

 

 

■全部オシャレ

始まってすぐに「あ、これめっちゃオシャレな映画や」というのが分かります。

渋滞している車、歌に合わせて踊り出してくる運転手の服装の色彩のコントラストが開幕からもうオシャレ。画面の綺麗さにこだわる映画だ…と一発で分からされます。

春夏秋冬の季節に合わせて物語が進行していくのもオシャレ。そもそもロサンゼルスの街で夢を追う男女二人というお話の設定からオシャレ。

主人公ミアが働いてるのがカフェなのもオシャレだし、ルームメイトとなんかオシャレな部屋で暮らしてるし、パーティーに出かけるというのも日本人の生活からは全く想像がつかないのでオシャレです。

もう一人の主人公セブが古典的なジャズを愛しているピアニストというのも渋い。才能があるにも関らず、自分の好きなものであるジャズにこだわるあまり定職に就いていないところなんかは、ミアと同じ夢追い人にも関らずミアとは対照的に描かれているように感じます。渋いですね。

劇中歌もジャズ調の曲が多くてオシャレっぽいです。

 

最近映画を見るようになって思うのは、映画って見どころが多いんですよね。

 

設定の斬新さだったり、徹底した世界観を作っていてそれを限られた時間で表現していたり、画面構成や構図、映像の美しさにこだわっていたり、音楽であったり、お話の意外性や面白さだったり…

これら全部が全部革新的でなんかもうすごい!!ってなる映画は間違いなく歴史に残る名作だと思うんですが、どこかひとつのポイントだけでも印象に残る部分があれば、それだけでもう見てよかったなと思うというか、「面白かったよ~」と言ってしまうので自分は少し単純すぎかもしれません。笑

 

見どころが多いという観点で、「ラ・ラ・ランド」はこだわりがいっぱいあるな~と思った映画でした。そしてそのこだわりが全部オシャレなんです。

 

 

■シンプルでロマンチックなお話

女優を目指すミアと、自分の好きなジャズを演奏するために店を持ちたいセブ。目指す場所は違うものの、同じように夢を追う二人はひょんなことから出会い、次第に惹かれ合っていき、愛し合い幸せな日々を過ごし、でもすれ違いもあり、最後は…

なるべくネタバレをしない方針(?)なのでラストはぼかしますが、ハッピーエンドでもあり、少しほろ苦いようであり…

 

夢を追うことの厳しさや苦しさのようなものはリアルにこってり描かれているわけではないので、そんな単純に行くかよ!と思う方もいそうですが、私としてはこれくらいのシンプルさの方がお話全体が華やかな感じがするのであんまり気にしないかな…と思いました。

貧乏!才能!挫折!みたいなものばかりを描かれると、リアルっぽくなるかもしれないですがやっぱり見ていて暗い気持ちになると思うので…笑

あと、私、恋愛要素が強いお話は普段あまり見ないのですが、「ラ・ラ・ランド」は自分にはちょうど良いくらいのロマンチックさでした。

 

お話の主体である「夢を追うということ」と「ミアとセブのロマンス」のバランスがほど良くて見やすかったです。

 

 

■まとめ

いつもSFとかアニメばっかり見てるので、普段見ないジャンルなので新鮮でした。

こんなオシャレな街でオシャレな人生送りてえ~ってなる映画です笑