「バットマン ダークナイト・トリロジー」三部作感想文(ネタバレなし)

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2005年/2008年/2012年 クリストファー・ノーラン監督

主演・クリスチャン・ベール

気楽に見れる★

お話が凝ってる★★★★★

映像がすごい★★★

音楽が良い

 

こんにちは、やぁたろです!アメコミヒーローオタクに近づくべく(笑)今更ながらDCコミックス原作の映画を少しずつ履修しています。今回は6/15公開の「ニンジャバットマン」の予習を兼ねて「ダークナイト」シリーズを見てみたのですが、これがもうめちゃくちゃ面白かったです。一気にバットマンのことが好きになってしまった…。

 

バットマンといえばDCコミックス出身の人気キャラクター。MARVELのアイアンマンやスパイダーマン等と双璧を成す有名アメコミヒーローです。

現在、同じくDCコミックスの人気キャラクターであるスーパーマンが主人公の「マン・オブ・スティール」を起点とした同一世界観のDCコミックスクロスオーバー映画郡「DCEUDCエクステンデッド・ユニバース)」のプロジェクトが進行中で、そのDCEUシリーズの中でも活躍しているバットマンですが、今回見た「ダークナイト・トリロジー」と呼ばれるシリーズはDCEUが始まるより前に製作された、バットマンが主役の映画です。

 

バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイトライジング」の三作からなる「ダークナイト・トリロジー」シリーズですが、現在Amazonプライムで全て視聴可能です。なので環境が整っている方はぜひ見てみてください!「バットマン」の魅力が詰まっていて本当にかっこいいです。

 

 ■ヒーロー映画でもあり犯罪映画でもあるクールな世界観にハマる

1作目の「バットマン ビギンズ」はバットマン誕生のルーツにまつわる物語、2作目の「ダークナイト」は有名キャラである宿敵ジョーカーとの戦いを描き、3作目の「ダークナイト ライジング」は"ダークナイトバットマン"の物語の終わりを描く…

ダークナイト・トリロジー」三部作はそれぞれのタイトルの持つ役割がはっきりしていて、連作映画として非常によくまとまっています。三作という数は決して大長編ではないですが、犯罪や不正の蔓延る街ゴッサムを舞台にしたダークでリアルな世界観の魅力を余すことなく表現していてあっという間に引き込まれます。

 

主人公の"バットマン"ことブルース・ウェインは「いやさすがに嘘やろ…」というレベルの金持ちという点を除いては(笑)端的に言ってしまえば鍛えただけの普通の人間です。(金持ちは一種のスーパーパワーという説もありますが)

特殊能力や超人の体を持っているわけではありません。バットマンだけではなく悪役のジョーカーや警部のゴードン、執事のアルフレッドも誰もかれも超人ではない普通の人間なのです。

超人が登場せず、悪役も世界や宇宙を滅ぼそうというわけではなくあくまでもゴッサムシティという一つの街をターゲットにする。バットマンの行く手を阻むのはちょっとお金が欲しいだけの小悪党やマフィアだったりする。

 

このリアルな舞台設定と、皆から賞賛を浴びるような「光のヒーロー」ではない、司法を超え闇に紛れて"暗躍するヒーロー"の組み合わせが最高にクール。硬派すぎるヒーロー映画でもあり、犯罪映画でもあるような、、、

これが「仄暗いDCユニバース」と言われる所以なのかなとか思いました。キラキラとスマートではない、闇を行き来する泥臭いヒーローもまたかっこいいのです。

 

 

ブルース・ウェインさん設定盛りすぎで好き

アメコミキャラはシリーズやタイトルによって細かい設定にそれぞれ差異があったり、登場するキャラしないキャラも違っていたりするのですが、「ダークナイト・トリロジー」は有名キャラの登場も多く「ニンジャバットマン」の予習もしたかった自分としても大満足でした。

自分は未だDCコミックスは勉強中なので、バットマンのキャラクター像もぼんやりとしか知らない状態で「ダークナイト・トリロジー」に挑んだのですが、1作目の「バットマン・ビギンズ」でバットマンのルーツについてしっかり描いているので全く問題ありませんでした。

私みたいに「バットマン」や「DCコミックス原作の映画」を履修したい人が最初に押さえるのにすごく向いてるシリーズなんじゃないかな?と思います。

 

それにしても主人公のブルース・ウェインさん設定盛りすぎでは??めっちゃ好き…

MARVELのアイアンマンことトニー・スタークも社長でお金持ちですが、ブルースは正直それ以上にお金持ちに描かれているし、「リッチはスーパーパワー」というのも納得のセレブ力の活用シーンが多いです。

それでいて親代わりの執事・アルフレッドには今でも子供のように扱われているような節があったり(このアルフレッドがまた食わせ物というか調子が良くてすごく好きです)ちょっと独身をこじらせているというか、女運悪いよね…というところもあり…

目的のためなら多少手段を選ばない傾向があり、自分を犠牲にしながらゴッサムシティを守り続けたり、バットマンとウェイン・ブルースとしての二重生活に悩んだり、セレブでヒーローだけど強さにも弱さにも人間味があって泥臭く生きているバットマン、、、作中で「バットマンはヒーローではなく騎士(ナイト)」と表現されるシーンがありますが、それでもやっぱりこれもひとつのヒーロー像ですよね。

ダークナイト・トリロジー」を見ればみんなバットマンを絶対に好きになってしまうのではないでしょうか。

 

 

■まとめ

現行のヒーロー映画とは一味違う、硬派な要素が魅力です。個人的には「ブラック・ラグーン」とか好きな人に特に見てほしいかも…(ブラック・ラグーンよりだいぶ上品ですが笑)

 

ではまた!

 

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