2017年/クリス・マッケイ監督
声の出演：（日本語吹替）山寺宏一 など
気楽に見れる★★★★★
お話が凝ってる★
映像がすごい★★★
音楽が良い★★★
こんにちはやぁたろです！
最初から最後までハイテンション電子ドラッグムービー（※個人の感想です）「レゴバットマン ザ・ムービー」を見ました！見てしまった！！なにこれ…
キッズ向けの楽しいコメディ映画かと思いきや大人が笑ってしまう「大きいお友達向け」のネタ満載でした。大人のバットマンファン向けだろこれ…正直めちゃくちゃ笑いました。見たあと頭がハチャメチャになります。最後ちょっと良い話ノリにするのもずるい。
レゴならではの映像表現もピクセルアートみたいですごくおしゃれ可愛いです。レゴなめてました。
ところで「レゴ」のアニメの世界観をよく理解していないんですけどヴォルデモート卿ってハリーポッターのヴィランですよね…キングコングは…なぜバットマンに出てくる…何を見せられている…（頭がハチャメチャになっている）
■何を見せられている！？やりたい放題メタ発言満載で頭が壊れる（褒め言葉）
オタクの皆さん、メタ発言ネタは好きですか？好きですね？私は大好きです。
MARVELヒーロー映画「デッドプール」でも主人公であるデッドプールが観客（映画を見ている私たち）に対して話しかけてきたり映画の演出に対して劇中で言及する「メタ発言」が話題になりましたが、「レゴバットマン」も負けてません。開幕1秒から「良い映画は真っ黒の画面から始まる…」とか言ってイントロのロゴを褒め始めます。劇中の音楽も操るし良い勝負っぷりです。
「レゴバットマン」内の世界についてだけに飽き足らず過去の「バットマン」タイトルの映画まで引き合いにだして「ゴッサムを90年も守ってる」などと言い始めるのでもうはちゃめちゃです。「レゴバットマン」の中のバットマンの年齢設定とかないのか。
個人的には1966年TVドラマシリーズの「怪鳥人間バットマン」の扱いがめちゃくちゃツボでした。こんなん絶対笑うやん。
ヴォルデモート卿が登場するあたり「レゴ」シリーズのユニバースってなんかいろいろと曖昧なんだろうな…と思うのですが急に「アイアンマンのバーカ」とか直球のくだらない台詞が出てくるので油断も隙もないです。なんで急にMARVELキャラを馬鹿にするんや。
ところで大人になってから逆に「バーカ」とか「お尻プリプリ～」みたいなコロコロコミックレベルのくだらなさに弱くなったんですがこれ私だけに起こっている現象なんでしょうか。
バットマンが着替えを選ぶシーンも字幕では「タキシード選び」と訳していますが日本語吹き替えだと「お着替えタイム」と訳していて個人的にはこっちの方がしょうもなくて好きです。
小学生レベルのしょうもない台詞から「バットマン」シリーズに対するメタ発言までギャグの振り幅が広すぎる上にそのノリが100分ほぼ絶え間なく続くので脳が壊れます。本当に「何を見せられたんだ…」感がすごい。
■こじらせの極み！バットマンの強烈孤独キャラが心にくる
タイトルによってキャラクターの設定や性格に差があるのはヒーロー映画ではよくあることですが、「レゴバットマン」のバットマンは振り切りすぎてるくらいこじらせてます。
過去に家族を失った経験から人と繋がりを持つことを恐れていますが、大切にしたい・仲良くしたい人を遠ざけてしまうコミュ障感がなんかリアルで心に刺さります。
家でも当然一人で、晩御飯をレンジでチンして食べるシーンがあるのですが、あたため時間を2分と入力するところで20分と入れてしまい「20分じゃねーよ…馬鹿だなあ…」と独り言を言うところなんかリアル！あまりにもリアル独身一人暮らし！！泣けてくるからやめろ！！！
ガチ友達少ないインドアアラサー独身勢であるわたくしも共感を通り越して心にグサッとくるシーンが多くてちょっと傷つきました。傷ついたところにすかさずアホみたいなギャグを塗り込んでくるので本当に悪い映画です（褒め言葉）
また主人公と悪役との間に因縁というか一種の絆が芽生えるというのはよくある流れですが、ジョーカーがバットマンにとって特別な悪役であることを証明したいと意地になっているのはもはやジョーカーとバットマンのラブコメでは？（？）フラれた（？）ときのジョーカーの泣きそうな顔がかわいい。
でも近しい人を失うことが怖いバットマンにとって、ジョーカーも深層心理では「失いたくない近しい人」の一人だったんだなあ…と思わせてくるのがまたほっこりします。
ジョーカーは平常運転でヤバい（？）、バットマンはぶっとびすぎ、ロビンもハイテンションキッズなのでアルフレッドやバーバラのまともさが逆に浮いてるのでは？と思うレベルです…。まとも勢からのマジレスが沁みるなあ…。
■まとめ
感情をめちゃくちゃにしたい人におすすめ！（？？？）
私もまだにわかバットマン好き程度ですが、初見で挑むより他のバットマン映画をちょこちょこつまんでから見るとより笑えるかも。
ではまた～。
他のバットマン映画の感想文はこちら～。☞
「ニンジャバットマン」感想文（ネタバレなし） - やぁたろ備忘録
「バットマン ダークナイト・トリロジー」三部作感想文（ネタバレなし） - やぁたろ備忘録
