「殺人ワークショップ」感想文(ネタバレなし)

2014年/白石晃士監督

出演:宇野祥平 他

気楽に見れる★

お話が凝ってる★★★★

映像がすごい★

こわい★

 

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こんにちはやぁたろです!このブログやTwitterでもたびたび推してる「コワすぎ!」などの監督、白石晃士監督の暴力枠映画、殺人ワークショップがニコ生で配信されてたので見てみました!ずっと気になってたので嬉しい。

「殺人ワークショップ」は、最近は「カメラを止めるな!」でも話題になった、ENBUゼミナールの映像俳優コースで講師を務めた白石監督が中心になって制作した卒業作品が元になり、劇場で上映された映画です。

「オカルト」や「コワすぎ!」でお馴染み、公式で同一人物設定とされている「江野くん」が大活躍の一本!江野くんの株がめちゃくちゃ上がってしまった~。やはり白石ユニバースは最高。

 

■刺して抜く!開放されている江野くんが人外じみてて最高

恋人の高木から日常的にDVを受けていたアキコ。ある日彼女の携帯電話に、「殺したい目標を確実に殺すための殺人ワークショップ」のメールが届きます。

アキコがメールで指定された場所へ向かうと、ワークショップの講師である江野祥平と、アキコ以外のワークショップ参加者が集まっていた。明確に殺したい対象を持つ彼らは、各々が殺したい人物を確実に殺すため、2泊3日の泊まり込み実践型ワークショップを行うことになる…というあらすじ。

 

開幕のDVを受けるアキコのシーンはとにかくリアルで衝撃。特に暴力を受ける側の演技が徹底してるなと思いました。

一方のお馴染み、ワークショップの講師である「江野くん」は、我々がよく知る(?)(「オカルト」「コワすぎ!」見てね!)粗野な関西弁でワークショップ参加者に対しても感情的で荒っぽいですが、一方殺人に関してはものすごく冷静かつ手馴れていて人間離れしています。まさに魂が開放されている。この一種人外じみた空気感に私はもうメロメロなのでした。

「江野くん」としての時系列的には「オカルト」の後日、「コワすぎ!」の前日のポジションなのかな?と考察してみたり…。(明確に設定はしていないと明言されていますがやっぱり考えちゃうよね!)白石ユニバースの物理部門強さランキング1位だと思います。(?)

 

「刺して抜く!」や「開放やああああああ!!!!!」などの名言(?)が多い本作、完全に開放されて「向こう側」にいる江野くんと、殺意を持って参加したはずの参加者たちが人間的価値観で葛藤するギャップがこっちが苦しくなるほどに伝わります。そしてあくまでも「ワークショップ」の講師であり続ける江野くん…ぶっ飛んだ世界観ですが、見ているあなたもきっと最後には開放される、そして江野くんの良さがわかるはず…!です…きっと…たぶん…!(笑)

 

暴力、殺人などテーマも内容もバイオレンスですが、不思議と見終わった後はある意味爽やかですらある後味です。白石監督やっぱり好きだわあ…。

 

 

■まとめ

白石アベンジャーズ共演映画待ってます。BIG3は江野くんと工藤DとNEO様でお願いします(これいつも言ってる…)

ホラーばっかり見てたんですが暴力側の白石監督の魅力にも気づいてしまった気がします。「恋のクレイジーロード」もチケットを取ってるので近々見に行きます~楽しみ。

 

今回はこんな感じで~ではまた!