「ムトゥ 踊るマハラジャ」感想文(ネタバレなし)

1995年/K・S・ラヴィクマール監督
出演:ラジニカーント・ミーナなど
気楽に見れる★★★★★
お話が凝ってる★★★
映像がすごい★★★★
音楽がいい★★★★★

 

こんにちはやぁたろです!

今回は日本でも1998年に公開されてヒットしたインド映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」の感想文です。1月頃にデジタルリマスター版を上映していたので映画館で見ることができました。

歌って踊って楽しくて可愛い、まさに我々がイメージしているインド映画!(笑)楽しかったです。

 

■軽~いノリで楽しめるドタバタラブ&コメディ

大地主のラージャーに仕える主人公ムトゥは、明るい性格と自慢の腕っぷしで主人からも一目置かれ使用人仲間からも信頼される人気者。

ラージャーの叔父のアンバラは、彼の財産を手に入れるため娘のパドミニをラージャーと結婚させようとラージャーの屋敷に寄越します。美しいパドミニはまんざらでもない様子ですが、ラージャーは彼女には興味がない様子。

そんな中、芝居好きのラージャーはムトゥを引き連れいつものように芝居を見に行きます。ラージャーはその芝居を演じた看板女優であるランガに一目惚れ。ですがある事件に巻き込まれたランガはムトゥと恋仲になってしまい…

 

三角関係…いや四角関係!?のような登場人物たちですが、愛憎渦巻く…という感じではなく勘違いやドタバタが笑えるコメディです。コントのようなすれ違いでどんどんこじれていく様子が本当に笑えます(笑)

主人公のムトゥはもちろんなのですが、個人的には地主でありムトゥの主人であるラージャーが本当に良い人で推せます…!ムトゥとは主従関係でもあり恋のライバルであり、いろいろな勘違いからすれ違いがあったりもするのですが最終的にはお互いに信頼で結ばれている関係性なのが良いですね。

 

私のお気に入りのシーンは、深夜に庭で待ち合わせしましょう♥と書いた手紙が何故か屋敷のいろいろな人たちの元に回ってしまい(なぜ差出人と宛先を書かないのか…)庭にほかの使用人やムトゥ、ランガやラージャーやラージャーの母シヴァガーミまで大集合してしまうシーン。みんなで庭に集まって何をするつもりなの?という問いかけに対してシヴァガーミが「歌って踊るためでしょ?」と言ってそのままダンスパートに突入するのがなんかもう…インド…!笑

ほかにも隣の州に行くだけで言葉が全く通じなくなったりするのも独特だなあと思ったり。インド映画にダンスが多いのは、国の中でも地域によって使う言葉が全然違うのでダンスなら言語関係なく楽しめるから…というのが起因しているらしいです。

 

 

■ミュージカルパート可愛すぎ!

ムトゥ 踊るマハラジャ」にももちろんたくさんのダンスパートが出てくるのですが、衣装がとにかく可愛い!

特にお気に入りなのが「ティラーナティラーナ」という曲で出てくる衣装。パートごとに緑や青、黄色などメインカラーが決まった衣装と背景に変わるのですが、この衣装のデザインが本当に全部可愛い…!ちょっとレトロなテイストがものすごく私のツボです。1曲にどんだけ衣装用意してるの!という豪華さもステキ。

曲もダンスももちろん楽しくて最高です!見る極楽浄土、わかる気がする…笑

 

■まとめ

日本のインド映画ブームの火付け役になっただけあって、私が想像するインド映画の要素がものすごくふんだんに含まれてました(笑)

やや古い映画なので映像の古さはありますが、それでも今見てもとても楽しいです!

ではまた!