心療内科にかかりました(日記)

心療内科にかかりました。

 かかりましたというか、今のところ進行形でかかっています。かかった結果、健康に過ごしています。

まだ進行形でかかっているので、もう少し経過を見てからこの話を書こうかなあと思っていたんですが、奇しくもタイムリーな話題になっているみたいなので、もう書くことにしました。

私の所感の話なので、私は私、他の人は他の人、という感じで読んでください。

 

実は高校生の頃〜専門学校に入ってしばらくの間も、今とは別の病院にかかっていました。

高校生の時に急に体が重くなって学校に行けなくなって、気持ちが暗くなったり、喋れなくなったり、急に泣いたり、体が痛かったり、眠れなくなったりいろいろ困った体調不良が出たので、行くことになりました。

当時の診断は自律神経失調症だったような気がします。いろいろ薬を調整したりなんやかんやしてふんわり体調不良が改善したのでそのうち行くのをやめました。あと遠くて待ち時間がものすごく長かったので通院も大変でした。

その時はふんわり改善したのですが、そもそもストレス原因が家族との不仲だったので、実家を出るまでは良い時期と悪い時期を繰り返してなあなあで誤魔化すみたいな感じで過ごしてました。

 

良い時期と悪い時期の波があって、とりあえず自覚のあるストレス原因をひとつずつ排除していって、ここ数年は概ね排除も終わってかなり安定していたのですが、今年の秋頃からまた調子が悪くなり、12月にがっつり寝込んでしまいました。

今回は明確なストレス原因が思い当たらなかったのですごく困ってしまいました。長期化したコロナ禍に対する不安とか仕事の疲れに冬の寒さが重なって負荷がかかってしまったのかなあと考えています。どれも排除できない要因なので、困ります。

 

で、調子が悪くなってきたとき、明らかに「脳の挙動がおかしい」という自覚がありました。

もともと心配性ではあるのですが、ふとした拍子に心配事を思い出して、勝手にぐるぐるとループして深みにハマって自分では制御出来ない感覚になったりとか、何の脈絡もなく(仕事中にExcelの入力作業をしている時、とかそのくらい本当に脈絡なく)ふいに昔の悲しかったことを思い出して、いきなり怒り始めてわけがわからなくなったり、それに伴って息苦しさや動悸が出たり…

とにかく感情の制御がおかしくなっていました。あまりにも急に怒りが湧いて、自分で自分にびっくりして逆に冷静になるとか、そのレベルのおかしさがありました。

おかしいことに気づいた時点で、ちょっとまずいなあと思ってはいたのですが、過去様々な病院を転々として自分に合う病院と薬を探すのが本当に大変だったこと、そもそも通院する時間が取れない、予約ができない…などの労力と天秤に掛けてしまって、放って置いた結果、当たり前なのですが全然良くならず、仕事に行くこと自体に支障が出てしまったので、観念して今の家から通える心療内科の予約をしました。

 

予約をしてから初診を受けるまで1ヶ月ほど空いてしまい、その間は遅刻早退や欠勤など挟みながらなんとかギリギリの感じで仕事をしていました。途中で年末年始を挟んで少し休息できたのはラッキーだったと思います。

 

そしてこれまた幸運なことに、「当たり」の心療内科を引きまして、出してもらった薬が覿面に効いて、今のところとても快調です。

 

病院では、とにかく体調で具体的に困っていることを重点的に説明しました。

体が重くて起きられなくて仕事にいけないとか、頭が痛いとか、こういう場面でパニックみたいになってしまい対応できないとか、息苦しくなったり動悸がしたりするとか、10年くらい睡眠障害があって特に入眠と中途覚醒に困っていて疲れが取れない、とか。

よくある家族の話や悩んでいることなどの質問もされた分は答えましたが、今回は自分でも明確なストレス原因がなく、困っているのは体調不良だったので(むしろ体調不良が悩みの種ですという気持ちだった)、とにかくそれを解決したいと伝えました。

 

感情の制御は脳で行われていて、セロトニンという物質が関係している、というのは聞いたことがある方も多いと思います。

自分もなんとなくそのイメージがあったので、あ、これは脳の制御が動作不良になっているんだな!?だったら動作不良に対して適切な薬でアプローチすればきっといいはず(だけど、その適切な薬探しがめちゃくちゃめんどくさい…)という認識がありました。

 

今回私に処方されたのは、パニック障害の人にも使われるカテゴリの抗うつ剤らしいです。それが私の脳の故障に対して効果がしっかりハマったのだと思います。自覚があるほどきちんと薬が効いたのは初めてで、むしろ今までの人生で一番調子がいいのでは?というくらいだったので、もしかしたら慢性的に動作不良を起こしっぱなしで生きてたのかもしれないです。

 

感情の波がこれまでに比べて穏やかでかなり落ち着いていられるので、最初は感情なくなったの?と思ったんですが(?)冷静になった、と言う方が適切な気がします。

そして別に性格が変わったわけではないので、相変わらず普通に心配性ではあるし、ふとした拍子に心配なこととかを考えたりはしています。考えた時に勝手にどんどん不安になって混乱したり息苦しくなったり、そういう制御出来ない感覚がなくなりました。心配だなあ、と考えて、それで終わりという感じです。

 

感情の制御出来ない部分や明らかに挙動のおかしい部分、それに伴った具体的な体調不良に対しては薬などによる直接的な物質のアプローチが必要で、心配性な性格でついつい悩みや心配事を大袈裟に考えてしまうな、という部分に対しては心理学やカウンセリングの領域になるのかな、と解釈しています。

 

食生活や運動を何も気にしないでハイカロリーなものなどを食べ続けていると、高血圧になって脳卒中の原因になったりします。

 

同じように、ストレスや悩みを放っておいてそのままにしていると、脳のセロトニン分泌に関係する部分などが壊れてうつ病などの原因になる、というようなイメージをなんとなく持っています。

 

高血圧の人、食生活や運動に気をつけるのは当たり前ですが、実際に病気になってしまっていたりきちんと下げなきゃいけない人は、薬を使ってアプローチして下げますよね。うつ病心身症も、ストレスや悩みの部分の改善をしつつ、物質的に壊れている部分には薬を使ってアプローチする、一般的な病気の考えとさほど変わらないんじゃないかな…という気持ちです。

 

本当は、精神病、のような言い方をしないで、「セロトニン異常症」とか、物質的な原因がハッキリわかるような呼び方があればいいのになあ…とか、思ったりします。でもきっとその物質もまだ完全には解明されてないなどの理由で難しいのかな、とも思います。

 

 

物理的に肉体が壊れて起こっている事象と、心理学やカウンセリングなど、考え方の領域の話、このふたつが当事者もそうじゃない人もごちゃまぜになってる人がきっとたくさんいて、しかもまだ解明されてないこともたくさんあるから医師でも完全に線引きすることはまだ難しいんだろうな、というのが最近の所感です。

 

私の心配性も考え方の領域の話だと思っていますが、もしかしたら心配性の原因は脳のどこどこがこうなっているから!これを治せば心配性が治ります!という話にいつかなっていくのかもしれません。

でも、その人がそういう性格だという話なのか、それとも脳の物理的な構造の話なのかというのがどんどん解明されていって、健康に悪いのでこういう考え方をする脳の形は治しましょう!というのがどんどん進んでいったら、最終的には人類は統一されていきそうだな…旧人類vs新人類のやつだ…とかちょっとSFみたいなことを考えてしまいました。

 

 

とにかく、年末ちょっと調子悪かったのですが医者にかかったので元気です。という話でした。薬の飲み忘れだけ気をつけようと思います。

 

おわり