「天気の子」感想文(ネタバレなし)

2019年/新海誠監督
声の出演:醍醐虎汰朗、森七菜など
気楽に見れる★★★★★
お話が凝ってる★★★★
映像がすごい★★★★★
音楽がいい★★★★★
 

こんにちはやぁたろです!

今回は「天気の子」の感想文ですー。
ブログサボってたから今更感がすごい…。
 

 ■青さ振り切りセカイ系

舞台は異常気象による長期の雨に悩まされる東京。
生まれ育った田舎の離島から東京へ家出してきた少年、帆高は、ネットカフェを宿にしながら仕事を探そうとするも上手くいかず、数日で所持金が尽きてしまいます。
そこで帆高は家出する際に乗っていたフェリーで知り合った少し胡散臭いライター、須賀を頼ることに。須賀の事務所で住み込みで働くことになった帆高は、取材をしているうちに「100%の晴れ女」、陽菜と出会います。
晴れ女の力を使って、「晴れをお届けするサービス」を始めた陽菜と弟の凪、帆高。サービスはみるみるうちに評判になりますが、そのうちに帆高が捜索願を出されている家出少年であること、陽菜が弟と二人で子供だけで暮らす家庭であることからそれぞれ警察と児童相談所からの介入を受けることに。離れ離れになりたくない三人は大人達から逃げることを決めますが…
 
新海誠監督の前作「君の名は。」が大ヒットして、今回の「天気の子」はかなり世間の期待値が高かったように思いますが、個人的には天気の子の方が好きです…!なんというかこう、"突っ切ってる"感じがして、良いです。
帆高と陽菜の愛はあまりにも青くて子供じみてて純粋で、見ていて眩しすぎてこっちが恥ずかしくなってくるくらい。でもそれを大人の目線で諭すのではなく世界中に膝を折らせても構わないという強い意志で描き切る、意外とそういうのって特にこういうメジャーシーンに出てくるような話だと少ないんじゃないかなと思います。帆高の子供じみた我儘のような選択も、子供にしかない強さだよなあ…みたいな。
そんな純度が高すぎるメインキャラの感情、情景を盛り上げる圧倒的に緻密で壮大で美しい美術とRADWIMPSの楽曲。なんの力も権限もない、真っ直ぐな愛だけを持った子供たちに対しての「愛にできることはまだあるかい」。ず、ずりい〜!(笑)
青臭すぎる少年少女の行動をどう捉えるかによっては若干好み分かれるのかな?と思いますが、お話も難解さがほとんど無く単純に面白いし、映像美はもちろん圧倒的で演出も綺麗なので隙がない映画だなーと思いました。
 
■まとめ
こういう青春映画一生見ていたい。大人になりきれないこのもどかしい子供時代みたいな時間にしかない、なりふり構わない我儘な力強さみたいなのが大好きです。
今回はこんな感じでー!ではまた。