「アメリカン・アニマルズ」感想文

2019年/バート・レイトン監督
出演:エバン・ピーターズ、バリー・コーガンなど
気楽に見れる★★
お話が凝ってる★★
映像がすごい★★
 
こんにちはやぁたろです!
今回はアメリカで実際に起こった事件がモデルの「アメリカン・アニマルズ」の感想文です~。普段あまり見ないタイプの映画だったかも。

 

■正しい道徳の映画
退屈な大学生活を送るウォーレンとスペンサーは、この平凡な日常に特別な何かが起こり自分も非凡な人間になれることを夢見ていた。
ある日、二人は大学図書館に保管されている非常に高価な本を盗み出す計画を思いつく。二人の友人であるエリック、チャズにも声をかけ、4人は作戦を立ていよいよ犯罪を決行するが…。
登場人物たちはみんなどちらかと言えば才能がある将来有望な若者たちだと思うのですが、このままではいけないという焦り、凡人ではなく何か特別な人間になりたいと思う承認欲求、平凡な世の中や社会に対する漠然とした苛立ち…そういった誰にでもある感情は共感性が高いです。だからこそ、想像や妄想で抑えきれず実際に犯罪を起こしてしまうその一線の危うさが際立つ。
実際に起こった事件がモデルであり、劇中ではなんと事件にまつわる本人たち(!)のインタビューも流れるのでもうネタバレも何もないのですが、平凡な大学生たちがクライム映画のように華麗に盗みを成功させられるはずはなく、後半は超えてはいけない一線を越えてしまった恐怖や取返しのつかなさ、被害者に残してしまった傷がしっかりと描かれていて、ありきたりな言葉ですが「犯罪を犯してはいけない」というものすごく真っ当な道徳、倫理観についてのメッセージが分かりやすく表現されてたかなと。
特に誰かに積極的に勧めたいとかそういうタイプの映画ではありませんが、世の中にシンプルに必要な映画だな~と思いました。
 
■まとめ
珍しく真面目な映画を見てしまった~!(?)
でも決して説教臭いわけではなく不思議と見やすいシンプルさが良い映画だったかなと。
ではまた~!