「CATS」感想文(ネタバレなし)

2020年/トム・フーパー監督
出演:ジェームズ・コーデン、ジュディ・デンチなど
気楽に見れる★★★★
お話が凝ってる★
映像がすごい★
こわい★★★(?)
曲がいい★★★★
 
 

こんにちは〜やぁたろです!

今回は前評判のあまりのボロクソっぷりで逆に話題沸騰中の(?)不思議な映画「CATS」の感想文です。何故人はヤバそうな映画だと聞くと逆に挑みたくなるのだろう…(???)
 

 ■全体的にヘンな映画

ロンドンの路地裏に捨てられた子猫のヴィクトリアは、ジェリクルキャッツという猫の集団に出会う。ジェリクルたちは、舞踏会でパフォーマンスを競い合い、1番に選ばれた1匹だけが天上へ迎え入れられ、新しい命をもらえるという…。
舞台「CATS」は以前劇団四季のものを見たことがあるので、そもそも映画本編を見る前から「映画化向きの題材じゃなくない…?」「ストーリーとかあってないようなもんだよな…」とか何となく想像ついてたんですよね。で、実際お出しされたものが「なるほど、これはCATSの映画だわ」なんです(?)映画向きじゃないものがそのまま映画向きじゃない映画として出てくる…
私の知ってる舞台の「CATS」とのギャップがほとんどなくて、「CATSの実写映画化という概念」としてはかなり正解に近い気がするんですけど、そもそも前提として「CATSは映画向きではない」という点や、舞台だからこそ成り立つ表現で構成されているというところがあるので、結果「映画」として評価出来るのか、面白いのかという点についてはやっぱ厳しいんじゃないかなあ…という気がします。
映画「CATS」の予告、かなり前から劇場で流れていたので正直もう親の顔より見たぜこの不思議なビジュアルも見慣れたぜ…とか思ってたんですけど全然そんなことなかった。最初から最後まで全く馴染んでこない。顔が人間すぎるとか人間のボディラインが出過ぎてるとか動きが過剰に艶かしいとか言いたいことはいろいろあるんですが、ギョッとしますね。個人的には猫達を上回ってネズミがより不気味だったのでネズミを是非見て欲しいです(?)
で、繰り返しになるんですが「CATS」って生で演じる舞台だからこそ成り立つような表現がほとんどで、それをそのままスクリーンに落とし込むとかなり違和感があるので、映画にするための再構築的なことが全然されてないというか。劇中の演技とかミュージカルシーンとか、映画でも舞台でもない、これは何…?みたいな、観客が置いてけぼりになる瞬間が多々あり、不思議な気持ちいっぱいになります。なまじ名曲揃いなんで画面とBGMとの分離がすごい。曲で気持ちが若干誤魔化されて最後まで見ちゃったなみたいなとこも正直あります。
特別つまんなかったとか衝撃的なヤバさだった印象はそれほどないんですけど、ヘンな映画でした。
 
■まとめ
ネットのクチコミ、何かと過剰になりがちなので何事も自分の目で確かめなきゃなあ…といつも思うのですが、CATSはまあ、なんとなく評判通りヘンでした笑 曲はいいです。
ではまた!