「ミッドサマー」感想文(ネタバレなし)

2019年/アリ・アスター監督
出演:フローレンス・ピュー、ジャック・レイナーなど
気楽に見れる★★
お話が凝ってる★
映像がすごい★★★
かわいい★★★★


こんにちは矢澤です!

今回は「ミッドサマー」の感想文です〜これちょっと話題になりすぎましたね!?笑
私は好きなタイプの映画な予感がしてたので以前から観る予定でいたのですが、普段こういうテイストの作品にあまり触れる機会のなさそうな層の人たちの目にも触れて結果不思議な大ヒットになっちゃったような印象…。
割と大袈裟なレビューが蔓延していたので、お陰様でそれを真に受けた自分も観る直前まで過剰にビビり散らす羽目になりました。笑
実際見たら期待通りの好きなやつだったので良かったです。


■美術◎可愛くて妖しい映画
自分、ホラーもグロも苦手なのですが、ホラーに分類される映画に出てくる変な儀式とか妖しい美術がめちゃめちゃ大好きという難儀な性癖を持っており…笑
「ミッドサマー」も予告を見て「絶対これじゃん!」と目をつけていて、内容とか雰囲気よりは美術面目当てで見に行きました。
いや〜、期待通りめちゃめちゃ良かったです…!神聖で、浮世離れした雰囲気があって、ちょっと胡散臭くて、可愛くて妖しい。最高です!こういう美術で可愛さの比重が高いものはわりと貴重なのではないでしょうか。
ダンスなんかの儀式めいたシーンもほどよくうるさくてトランス感があり◎でした!尺もちょうど良かったかなーと思いつつもう2〜3種類別の儀式があったら嬉しかったです。

映画全体の雰囲気は、ホラーというよりは軽めのアングラといった印象でした。エログロの程度がちょうど良かったのでそういう趣味をちょっと通ってる方だったりするとかなり見やすいんじゃないかなあ。逆に慣れてないとちょっと独特な雰囲気なのでびっくりしちゃうかも。
音響なんかはベタに不快だったり不安な音を手堅く固めていて、監督の「みんなに不安になってほしいな(笑顔)!」のあの顔(笑)を思い出して、なるほど言ってることとやってることに違和感がないなと思いました。怖がらせるんじゃなくて不安を煽る音ですね。

この映画のメイン(なのかな?)のカルトの描き方はかなり優しくて穏やかだったと思います。尖った描写はないんですがカルト有識者(ってなんだ…)からすると説得力があったりよりリアルな雰囲気みたいですね。先進的だったり尖っている今までにない描写は注目されがちですが、「普通」「当たり前」を描くというのもひとつの力量ですよね。その辺監督のこだわりなのかな…?
奇抜な脚本とか恐怖体験を期待して行くとちょっと肩透かしを喰らうかもしれないんですが(恐怖体験に関しては個人差が出る部分なのでなんともですが)エログロアングラに覚えがある人、ポスターとかを見て美術が好きそうだなって思った人は楽しめると思います!

■まとめ
ミッドサマー、今のところ自分の中の判定がファッション映画です(?)可愛いので…。
「好きな人は好き」タイプの映画だと思うのでこういう作品が初動で大ヒットするとインターネット社会もう分かんねえな〜という気持ちになります。クチコミすごい。

今回はこんな感じで〜では〜