「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」感想文(ネタバレなし)

2017年/ジェイク・カスダン監督

出演:ドウェイン・ジョンソン カレン・ギラン 他

気楽に見れる★★★★★

お話が凝ってる★

映像がすごい★★

知能が下がる★★★★★

 

1作目は未視聴の初ジュマンジです。というか映画が始まる前の予告で初めてタイトルを知って気になって見に行こうと思ったので、最近まで1作目があるということすら知りませんでした…。

でも1作目を見てなくても充分すぎるくらい面白かったです!レトロゲーが好きな人とか、ゲーマーの方はぜひ軽い気持ちで見に行って楽しくなってほしいです笑
 
 

 

 
■ゲーマーが疲れた週末に見るのにちょうどいい映画
 メインキャラはゲームオタクのスペンサー、アメフト部員のフリッジ、うぬぼれギャルのべサニー、真面目でガリ勉のマーサの4人の高校生。
性格もバラバラな4人は、居残りで倉庫の掃除をさせられている最中に古いテレビゲーム「ジュマンジ」を見つけます。それぞれがプレイヤーキャラを選んでゲームを遊び始めると、4人はゲームの中に吸い込まれ、気がつくとジャングルに。しかも自身と真逆のそれぞれがセレクトしたキャラクターになってしまっています。ゲームから脱出して元の世界に戻るために、それぞれのキャラクターのスキルを活かしながら4人はゲームクリアを目指す…というあらすじ。
 
この吸い込まれたゲームの世界がほんとに難易度高めのレトロゲーっぽくて、非常にゲーム脳を刺激されます笑。NPCも人間のように見えていますがNPCなので同じセリフしか喋らないし、ジャングルの猛獣など強い敵とエンカウントするとBGMが鳴るし、道中に即死のトラップもあるし、仲間を探すために行くのが市場だったり、謎解き要素があったり…
4人のプレイヤーキャラにはライフが与えられていて、ライフがなくなるとゲームオーバーなのですがそのライフの数は3回。劇中では回復してないのでなかなか厳しいゲームです。そして敵も味方もけっこうあっさり死ぬのもなんかゲームっぽい。演出がグロくないので疲れずに見られます。
 
映画全体のハラハラ感がすごくちょうどよくて、それこそ「カービィの横スクロールステージ」みたいな緊張感というか…(これで伝わるんだろうか…笑)
「死んだ」時のリスポーン地点を利用したギミックが出てきたり、内容に起伏があってダラっとならずに楽しめます!登場キャラクター達はギャグ要素が比較的強めなのであまりシリアスじゃないところも楽しくて良いです。
 
まさに脳が疲れてきた平日の週末頃に見るのにぴったりな映画じゃないでしょうか…笑
 
 
■登場人物のキャラクター性がわかりやすい
 劇中では、メインのプレイヤーキャラになる高校生4人+かつてジュマンジに先に取り込まれて「詰んで」いるキャラクター1人の計5人のパーティがジュマンジ攻略に挑みます。
割り当てられているキャラクターのギャップがまたものすごくベタで面白いです。
 
ゲームオタクで陰キャのスペンサーは、マッチョで強キャラでフェロモンがダダ漏れている主人公キャラ、ブレイブストーン博士に。見た目に反して中身はビビりのままですが、ゲームオタクなのが功を奏してコマンドアクションのバトルで強かったりするのがなんか爽快だったり。パーティの中で1番ゲームに詳しいので「これはゲームの演出だ」とかメタっぽい発言が多いのも共感できるし笑えます。
 
 
かつてスペンサーと親友でしたが、今はいいように利用しているアメフト部員のフリッジは、「アイテムを運ぶ係」の非戦闘員系キャラ、ブレイブストーンの助手で動物学者のフィンバーに。全キャラ中足の速さのステータスが最も遅いのでみんなで走っていると必ず1番最後尾になってしまったり、フリッジ自身が知らないはずのジャングルの動物の知識を喋り始めたり、ゲームキャラとしての動きがわかりやすくて「こういう担当のキャラいるよな…」みたいなあるある感が面白いです。
 
 
自撮り大好きで、自分の可愛さに自信たっぷりなギャルのべサニーは、デブでオヤジな考古学者、地図製作をスキルに持つシェリー・オベロン教授に。典型的な「頭の悪い女の子」のような発言も多い一方、マーサに対してなど良いことを言ったりする場面も多い「オタクが憧れている良い子のギャルキャラ」感がすごい…笑
「なんで私がデブのオヤジに!?信じらんない!」とか言ってるわりにはポジティブで前向きなので見てて楽しいキャラです。俳優さんの表情の表現がうますぎて本当に中に可愛いギャルがいるように見えます笑
 
 
真面目で運動が苦手なシャイガールのマーサは、美人な女戦士のルビー・ラウンドハウスに。戦ったり、敵の男キャラを引きつけて囮になるなんて無理!と消極的だったマーサが、べサニーと打ち解けて自信をつけていく展開なんかは分かりやすく気持ちいいです(べサニーに教わったぶりっこテクが結局全然うまくできてないシーンなんかはものすごくコミカルで笑えますが笑)
アクションシーンの担当が多く、画面の華やかさを支えています。
 
 
4人の高校生よりずっと先にゲームに取り込まれていたアレックスは飛行機乗りのマクドノーに。現実世界での描写が少なくジュマンジ内でのキャラクター性でその人物像を推し量るのみですが、ラストシーンなどで重要な役割を担っています。
 
 
はじめは気の合わなかった4人がだんだんと打ち解けていき、最後は力を合わせてジュマンジを攻略していく展開はありがちですがだからこそワクワクします。映画のテイスト上「人間的な深み」みたいなものはそれほどないですが、それぞれの役割が非常にはっきりしているところがわかりやすいです。それに掛け合いがワイワイしていて単純に楽しいです…笑
 
 
■まとめ
とにかく気楽に見て楽しいエンタメ映画だと思います!思いのほか見終わったあとの満足度が高いので笑 ゲーム好きな方はぜひ見てみてください。