今年の夏は「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」を見よう!

こんにちは、やぁたろです!

 

北海道はなんだかすっかり秋に近い気候ですが(笑)季節は8月、夏といえばテレビやら生放送やらホラー特集が多くなりますよね。

特別にホラー好きというわけではない私ですが、この時期楽しみなのが「ニコニコホラー百物語」恒例になっている「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!シリーズ一挙生放送」!この時を待っていた!やった!と言っても私も去年初めて見たのですが(笑)1年待ってたぜェ…

 

一見よくあるB級ホラービデオの一つに見えますが、これが全然違うんです。

緻密に散りばめられた伏線からのラストへ向けた大団円、登場人物の圧倒的キャラクター性、霊障より強い物理、名言の数々、モキュメンタリーならではの臨場感、でも低予算映像にありがちなチープなCGなどなど…

普通のホラーとは一味もふた味も違う魅力が満載なのです!ホラーっていうか「霊能バトル漫画」みたいな感じで見れます。ホラゲーが好きな人なんかにも刺さるかも。

 

「言うてもホラームービーでしょ~?」「あんまりそういうの見ないし…」という人にこそ見て欲しい!今日はそんな「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズをダイマする(笑)記事です。

 

 

 

■そもそも「コワすぎ!」って何なのさ

「コワすぎ!」シリーズは、映画「貞子vs伽耶子」や「不能犯」などを手がけた白石晃士監督のオリジナルDVD作品。ニコニコ生放送で一挙放送されるようになって以来、静かに人気を集めています。

たびたび当ブログでも書いているのですが、「コワすぎ!」にハマって以来白石監督のホラーがお気に入りでよく見ています。白石監督の作品は「コワすぎ!」を含めて世界観を共有していることが示唆される点が多いのでそこもまたポイントだったり(オタク、そういうの好きやろ?)(私は好き)

 

「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズは現在オリジナルビデオ8本、劇場版1本の全9作からなっており、うちビデオ作品2本は最新の新シリーズ「超コワすぎ!」として現在も継続中です。

 

映像製作会社に勤めるディレクターの工藤、アシスタントの市川、カメラマンの田代の3人の取材スタッフが視聴者が投稿した怪奇現象が映った映像を元に調査を行い、取材を進めるうちにスタッフも怪奇現象に巻き込まれていく…というストーリー。

白石監督自ら演じる登場人物・カメラマンの田代が撮影した映像でストーリーが進むモキュメンタリー(フェイクをドキュメンタリー風に表現する手法)形式になっているのも特徴的です。

 

1話~4話に当たる「FILE-1FILE4」は、口裂け女や河童など一見それぞれ独立した怪奇現象を追っているようなよくあるホラービデオの構成ですが、実はここから一本のストーリーの伏線がしっかり張られています。

5話に当たる「劇場版・序章」は劇場版に向け話が転換していき、6話に当たる「史上最恐の劇場版」ではそれぞれの伏線や工藤の過去などが一気に収束、最終話の「コワすぎ!最終章」では世界の命運を賭けた戦いに発展していく…!という、嘘みたいですが壮大でアツい展開が繰り広げられていくのです。

また新シリーズにあたる「超コワすぎ!」は現在2話までリリースされていて、こちらも続きが気になるところ。

 

「コワすぎ!」シリーズは、モキュメンタリーを活かしたホラー演出はもちろんですが何よりもストーリー重視!唯一無二の怪奇現象サーガなんです…!

 

 

■主役は怪奇現象ではなく工藤D!?登場人物がアツい!

一般的なホラービデオはあくまでも主役は怪奇現象そのものであり、映像の投稿者や検証班はオマケみたいな存在だと思うのですが…

「コワすぎ!」シリーズのメインは間違いなく取材班の3人、特にディレクターの工藤はコワすぎシリーズにおける主人公と言っても過言ではないくらいストーリー上に於いて重要な存在であり、存在感抜群なのです。

もちろん怪奇現象そのものや怪奇現象に関わる人たちもうまくストーリーに絡んでおり、また投稿者や霊障に挑む霊能力者にもそれぞれしっかり役割が振られています。いわばほぼ全員が登場キャラクター。

 

ここではひとまず、メインである取材班3人を簡単にご紹介。

 

・工藤 /ディレクター

現場を仕切る「コワすぎ!」のディレクターです。工藤Dの存在がコワすぎをコワすぎたらしめているのです。

短気で乱暴、猪突猛進、霊障に対してもバットや暴力で応戦、呪いのアイテムをコンビニ袋に入れて保管するなどパンチ効きすぎなキャラクター。憑りつかれた人間に対しては男女平等パンチをお見舞いします。

一方で、何かと市川に先導を命じるなどビビりな面があるのがまた面白い。ニコニコ動画では「斥候」「レディファースト」なんて揶揄されています。

ストーリーにおける超重要キャラクターで、終盤では工藤Dの過去にまつわる秘密に迫っていくことになります。

 

・市川 実穂/アシスタントディレクター

工藤に何かとコキ使われている苦労人。

最初は素朴な雰囲気で工藤Dに対しても言われるがままといった関係ですが、話が進むにつれ茶髪になって垢抜けたり、度胸が据わってきて工藤Dに対しても対等に渡り合っていくなど成長が面白いキャラクターです。

「コワすぎ!」でも重要なポジションにいるのはもちろんなのですが、現行の新シリーズでは兄が持つ不思議な力に関して言及しており、どういう展開になっていくのかものすごく注目です。

 

・田代 正嗣/カメラマン

白石監督自ら演じるカメラマン。基本的にはカメラを回しているためほとんど画面には映りませんが、工藤と市川がモメたときに助言をするなど仲裁役的なポジションです(ただしほとんど工藤の言うことに従うので「イエスマン田代」なんて言われてたりしますが…)

どんな状況でも絶対に映像を撮り続けるカメラマンの鑑。「最終章」では白石監督の別作品である「オカルト」との関連性が示唆されるほか、工藤と市川の為に奮闘しますが映像を撮ることにこだわり続ける様子はある意味3人の中で一番狂気かも。

 

 

メインの3人のほかのサブキャラクターも非常に特徴的で面白いのですが、是非本編で見てみてください…!

それと本題からややずれますが、白石監督がコワすぎ含め様々なタイトルで描くホームレスやキ○ガイキャラクターは本当にリアルかつ不気味で目を見張るものがあります…こちらもご注目。

 

 

■まとめ

もはや「コワすぎ」「白石ホラー」という一つのジャンルと言っても過言ではない作品群、じわじわ人気は広がっているのですが個人的にはもっともっと流行ってほしい…!(笑)

騙されたと思ってとりあえずFILE-3の河童回まで見てください!お願いします!(河童回がめちゃくちゃ好きなので)

 

84日(土)から連日「ニコニコ百物語」内で少しずつ放送しているほか、91日(土)14:00~は14間に渡る一挙放送も予定されていますので、タイムシフトを見られる方、また気になった方もそうでない方もぜひぜひ!見てみてくださいね。

 

ではまた!

 

「白石ユニバース」と呼ばれている「コワすぎ!」と世界観を共有していると思われる作品群の感想文はこちら~☞

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