「サスペリア」感想文(ネタバレなし)

気楽に見れる★
お話が凝ってる★★★★
映像がすごい★★★★★
こわい★★★★★★

 

こんにちはやぁたろです!気付いたら2〜3ヶ月ブログ更新が空いてしまった…映画自体はガンガン見てたのでまたぼちぼち更新します。

 
別にホラー好きではないのですが(これもはや定型句…笑)今回は1977年製作「サスペリア」のリメイク、2018年版「サスペリア」の感想文です!私の趣味をよ〜く理解している同位体bttnから勧められて見たのですが…いや普通にめちゃ怖いやんけ!!笑
「決してひとりでは見ないでください。」というキャッチコピーがついているのですがまさにその通りですね。まあひとりで見たんですが(…)。

 ■こわーい!でも後から考察すると面白い!

舞台は1977年のベルリン。憧れの舞踏教室に入るためアメリカからやってきた少女のスージーは、その才能を見出され無事に入学。他の女生徒達との共同生活が始まります。ところがその教室では、不審な出来事が起こったり夜な夜な奇妙な魔女の儀式が行われているという噂があり…
精神科医クレンペラーは、自分の患者でありその教室の生徒であったパトリシアと連絡が取れなくなったことを不審に思い、独自に調査を始めるが…というあらすじ。
 
開幕はベルリンの歴史や政治背景を描いたサスペンスのような雰囲気で、あれこれ本当にホラー映画だよね?と疑問に思うほどなのですが、物語が進むにつれ狂気が深まっていき、もう本当に怖いです…。
R15指定相当のグロさや映像での恐怖演出に気がいってしまい、見た直後は「いやもうこわいなんも考えられん何もわからん」と思ったのですが笑 家に帰ってから冷静に物語を追ってみると、最初の政治や宗教を背景に描いた部分とホラー映画としての恐怖、狂気演出の深い絡み合いや、主人公スージーの変化など考察に対する余地に気付きます。そうしてもう一度見たくなる…。なるほど自分好みの映画だったと気付く(笑)してやられた気持ちです。各所で言われていますが「哭声」が好きな方とかはめちゃくちゃ楽しめるかも。私も哭声大好きです。
詳細についてはネタバレになってしまう上もう各所に素晴らしい考察記事が上がっているので私からは深く言及しませんが、「考察できるホラー映画」が好きな方、間違いなくオススメです。
 
 
■視覚演出の強さにシビれる
リメイク版サスペリアの監督は「君の声で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ。君の声で〜を見た時にも思ったのですが、この監督の映像美センスは圧倒的ですね。サスペリアではまた違った雰囲気を見せてくれました。
スージーが通う舞踏教室で踊るダンスはいわゆる「暗黒舞踏」。しなやかで力強い、狂気に満ちたダンスシーンは単純なホラーとしての恐怖演出とはまた少し違う、底知れぬ不気味さを秘めています。
もちろんホラー的な「怖いシーン」もしっかり怖くて、それでもどこか美しさを感じさせる構図が「人間とは違うものに対する畏怖」を演出しています。
 
それとこれは君の声で〜と共通して言えることなのですが、グァダニーノ監督、タバコの撮り方がめちゃくちゃうまい!これもはやフェチの領域です…笑 マダム・ブランのタバコをふかす立ち振る舞いがとってもかっこいいです。
 
 
■まとめ
後から「やっぱり面白かったのかも…!?」って気づくタイプの映画(?)見てる間はほんとにもうひたすら怖いです(笑)でも映像や構図は間違いなく美しいしホラー耐性ある人はとってもおすすめ!ぜひ考察聞かせてください。
 
ではまた!