「あした世界が終わるとしても」感想文(ネタバレなし)

2019年/櫻木優平監督
声の出演:梶裕貴内田真礼など
気楽に見れる★★★★★
お話が凝ってる★★
映像がすごい★★★★
 
こんにちはやぁたろです!
今回はアニメ映画「あした世界が終わるとしても」の感想文です。
私、いつも映画を見るときは大抵特に前情報などは仕入れていなくて、劇場で見かけたポスターや予告編を見て見る映画を決めているのですが、「あした世界が終わるとしても」も劇場でポスターを見かけたパターンでした。製作陣やキャストが何気に豪華で、けっこう力が入っているコンテンツなのかも…と後から気づいたり…笑
 
高校生が主役の映画の雰囲気が好きなので高校生の話はとりあえず問答無用で見ます。やぁたろです。

 

■無難なセカイ系
舞台は原因不明の「突然死」が社会現象化している現代の日本。高校三年生の少年「真(シン)」は幼い頃に母親が突然死してしまって以来、どこか心を閉ざしながら日々を過ごしています。そんな真を見守ってきた幼馴染の少女「琴莉」は、お互いに好き合っているのにどっちつかずなシンの様子に少しヤキモキしつつも、ついに二人はデートをすることに。ですがデートの最中、真の父親である源司の突然死の連絡が入ります。
すっかり沈み込む真の前に突然現れた、真と同じ顔をした「ジン」という少年。「ジン」はこの世界と相対するパラレルワールド「日本公民共和国」からやってきたと言い、「突然死」もこのパラレルワールドと関係しているという事実が明かされます。
やがて真とジン、そして琴莉は二つの世界を賭けた戦いに巻き込まれていくことに…。
 
消極的で現代っ子的な性格ながらも内に熱いものを秘めた主人公真や幼馴染で可愛いヒロインの琴莉、戦う双子の美少女アンドロイド…などなど登場人物は全体を通してベタな雰囲気。親しみやすいとも言えます。
お話、私は「セカイ系専攻でセカイ系の教科書を読んだ学生の卒業制作…!?」と形容していたのですが(笑)王道、無難、型にハマっているという感じでしょうか。目新しさはないものの、安定した展開を安心して楽しめるかなとも思います。少し説明調気味なところもありますが内容がすっと中に入ってきて綺麗にまとまっている作品です。
私みたいにヒネてたり「最終兵器彼女」とか「ぼくらの」みたいな作品を見て育った世代は少し物足りないかな…笑
 
それと全然関係ないんですが、登場人物の双子のアンドロイド「ミコ」ちゃんと「リコ」ちゃん。なんとなくポップンミュージックのミミニャミと雰囲気が似てるけどそれはきっと私が音ゲーマーなせいね…とか思ってたら作中でポップンのパロディっぽいゲーム筐体が登場して笑っちゃいました。これたぶんオマージュですね…!思わずにやり。
 
 
■最近のCGアニメは画が綺麗
ニンジャバットマン」とかでも書いた気がしますが、ここ数年の日本産CGアニメは本当にグッとよくなってきましたね。
序盤の日常パートは少し動きがぎこちないかな…?と思ったのですが(Vtuberみたい…)終盤の戦闘シーンはCGの良さが活きてるかっこいいアクションシーンに仕上がっていて見応えありました!キャラクターの造形の書き込みの細かさが活きたまま激しいアクションを描けるのがいいですね。
動きもスタイリッシュで良いんですが、監督のカメラワークやキメのカットの構図のセンスがすごく良いんだと思います。見ていて気持ちいいアクションでした。この映画の見どころはここかも。
 
 
■まとめ
無難なオタク向けコンテンツといったところでしょうか…笑
映像がすごくかっこよかったです。CGアニメ映画、これからもどんどん良くなっていきそうなので期待大です。
ではまた!