「スパイダーマン:スパイダーバース」感想文(ネタバレなし)

2019年/ボブ・ペルシケッティ監督、ピーター・ラムジー監督、ロドニー・ロスマン監督
声の出演(吹替):小野賢章宮野真守など
気楽に見れる★★★★★
お話が凝ってる★★★★★
映像がすごい★★★★★★
音楽が良い★★★★★

 

こんにちはやぁたろです!

今回は話題沸騰中の「スパイダーバース」の感想文です!「スパイダーマン」タイトルでは初のアニメ映画作品。実は試写会が当たっていて公開日より先に見れたのですが今更記事を書くという…笑

 

▪️誰でもスパイダーマンになれる!ヒロイズムの継承もヒーローの使命
この街にはみんなのヒーロースパイダーマンがいる。それは当たり前にみんなが知っていること。
ブルックリンに住む高校生マイルスは、ある日突然変異したクモに噛まれ「まるでスパイダーマンのように」特殊な力を手に入れます。その後駅の地下道でキングピンによる異次元の扉を開く実験に居合わせてしまったマイルスは、この街の「スパイダーマン」に遭遇。スパイダーマンは実験を阻止しようとしますが、キングピンに殺害されてしまいます。
町中にスパイダーマンの死を知らせるニュースが広がり、マイルスはスパイダーマンの遺志を継ごうと特訓を始めますがなかなかうまく行きません。ところが、キングピンの異次元の扉の実験により、この世界に「様々な世界線スパイダーマン」が集まり始めていて…
 
 
この映画に登場するのは、それぞれ設定が異なる様々なスパイダーマン!ある世界のスパイダーマンは「スパイダーウーマン」だったり、「モノクロの探偵」だったり、「女子高生」だったり、「ブタ」だったり…!?
 
見た目も生い立ちも少しづつ違う彼ら彼女らですが、それでも全員が「スパイダーマン」。スパイダーマンとしての使命を背負い、運命を受け入れ行動しています。
そんな様々な「スパイダーマン」の仲間たちに見守られ、助けられながら生まれる新しいスパイダーマンのマイルス。普通の高校生だったマイルスが、ヒーローとしての運命を受け入れることに対する葛藤、そして成長が丁寧に描かれていて思わず感情移入してしまいます。物語には「運命に抗うことを力とする」ものと「運命を受け入れて気高く生きることを力とする」ものの2種類があると思いますが「スパイダーバース」は完全に後者です。スパイダーマンという概念は呪いのようであり、でもやっぱり誇らしいヒーローなのです。
 
「ヒーロー」の役目は、街のみんなを守ること、英雄でい続けること、そして守っていたみんなにヒロイズムを継承していくこと…というのは私の持論なんですが…(笑)スパイダーバースはまさにこのヒロイズムの継承でした。みんなが心の中にヒーローを持つこと、自分もヒーローになること。「スパイダーマン」というヒーローの概念はそういうフェーズに入っているのかなと思いました。
 
 
▪️映像すごすぎ
「スパイダーバース」の話題性のひとつといえば映像のスタイリッシュさ。アメリカンコミックが原作であるということを最大限に生かしたポップな視覚効果はどの映画にもないスパイダーバースの見どころだと思います。フキダシとかオノマトペをこんなにうまく画面に落とし込めるアニメはなかなかレアです。
スパイダーバース、3DCGアニメーションじゃないと出来ない効果を生かしてるアニメが出てきたな〜という感じ。。。以前はどちらかというと3DCGメインの平面アニメはあまり好みじゃなかったんですが、最近は3DCGアニメじゃないと表現不可能であろう映画がたくさん出てきていて嬉しいです。
文字でぐだぐだ説明するより本当にとにかく見て頂くのが良いと思います。モーション、構図、色彩、キャラクターデザインまで含めて全部全部ぜ〜んぶかっこいいんです!一生浴びてたい。
 
 
▪️まとめ
久々にほぼ隙のない映画を見たなという気持ち…!スパイダーマン、好きにならない人いるの?ってくらい存在がおいしいですよね。ずるい。(?)
ではまた!